読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

虚像とリアルのその狭間

V6担がおじゃんぷちゃんにハマるまで

新しく誰かを好きになるということ

新しく誰かを好きになると、今現在自分が見ている彼らよりも前の彼ら、つまり『自分の知らない時期の彼ら』とどう関わっていくかという問題に必ずぶち当たります。

好きなものにはとことんこだわりたいB型の私には、いつも目の前に立ちはだかるとてつもなく大きな壁なのです。

だって好きになってしまったら、どうせ好きになったのなら、努力して得られる情報は全部知りたい。誕生日血液型家族構成から、口癖やメンバーの呼び方呼ばれ方、 マイクの握り方まで把握しておきたい。箸の持ち方も気になるし、歯をキレイに治したのはいつだろう?って検証する。雑誌のインタビューでなんとなく話していたひとことも覚えておいて、また同じ話してるなあって呆れたいし、あの日のこの公演のこの曲のこのフリで間違えてたよねってDVD見ながらクスッとしたい。

 

『好き』になるハードル

そんな中途半端に完璧主義な私には、新しく誰かを好きになるハードルが、他の人よりとても高いと思います。その人の知れる情報をあらかた知ったうえじゃないと、好きって公言しちゃいけないんじゃないかという強迫観念があるからです。

そんな他人から見たらどうでもいいようなこと全部全部頭の中に入れて、今までの彼らの活躍を出来る限り目に焼き付けることでしか、わたしたちは過去の彼らを自分の中に作り上げることができない。それはとても楽しくてジャニオタの醍醐味とも言える反面、つらく長い終わりのない作業であるとも言えます。私にとっては、後者でした。

もちろん、一介のファンが知らなくていいことも、知らないほうが幸せなことも絶対ある。でも彼らの貴重な青春を奪って彼らを好きでいるということは、それだけの『知る覚悟』も必要だと思うのです。

 

追いかける

V6を好きになって今年で9年目になりますが、かつての私もまたがむしゃらに、『私の知らない彼ら』を遡って追いかけました。昨年無事に6人全員で20周年を迎えた愛しいおじさんたちも、なんとなく平和に続けてこれたわけではありません。代表的な事例だと『坂本森田不仲説』*1、『井ノ原結婚事件』*2、『岡田の反抗期』*3などなど。もちろん、私たちの知らない何かもたくさんたくさんあったはずです。

それでも、誰かを嫌いになったりはできませんでした。その出来事があったからこそ今の彼らがいるのだと。そして今の彼らだから私は好きになったのだと、思い知らされるだけでした。

 

V6解散説

2010年春、V6の解散説が某週刊誌で報道されます。それはちょうど15周年コンサートが始まる少し前で、まだ子供だった私はそんな根も葉もない噂に戸惑い涙を流しました。私の知ってる彼らがそんな決断をするわけがない。そんな自信だけで不安を押し込めました。

数日後、彼らは自分の言葉で『解散はありません』と私たちに示してくれました。最近の例から考えるとそれが確実なことだとは断言できないけれど、当時はその言葉だけで、『彼らを信じ続けて良かった』と思えたのです。

 

何を信じるか、ということ

そんな経験から『自分が見たこと聞いたこと、彼らが自らの意思で発した言葉以外信じない』と、私は彼らを好きでいつづけるためにルールを決めました。

私が子供だった頃と比べて、今はTwitterなどのSNSが発達し『〇〇が□□にいた』だとか『今日のコンサートのMCでこう言っていた』だとかいう情報が即座に流れるようになりました。とっても有り難くて便利なことだと思います。本当なら自分が知れない彼らを知れるチャンスだから。

でもそれは、どんなに信頼できる人が発信している情報だとしても『自分が見聞きした彼ら』ではありません。たとえ公式が発信していた情報だとしても、そこには必ず発信者の意図が組み込まれています。

たとえば、同じコンサートの同じ公演の同じMCを見てレポートをしているはずなのに、発信する人によって意味合いやその会話の雰囲気が全く異なるということがままあります。それと同じで、発信者は現状をありのまま伝えようとはしていても、必ず自分の憶測が入ってしまうものです。それをそのまままるごと信じてしまうのは、アイドルである彼ら知る上で果たして正しいことでしょうか?

もちろん、いま私が話していることにも私の意思が無意識に組み込まれています。これをこのまま飲み込むか、この人の意見はこの人の意見、と切り捨てるかは、読んでいるあなたの自由です。

 

わたしのルール

ただ、過去の彼らを知る上でそれがそのままの彼らではないとしても、『私の知らない彼ら』を知る手かがりとしていくらかの価値はあると、私は思っています。

彼らの過去を全部知ることは不可能。でも、自分の耳と目で出来る限り得たことは信じられる。それ以外の情報は参考程度に留めよう。そう割り切ったら、新しく誰かを好きなることもそんなにつらくないかもしれないと思えるようになりました。

なにより、過去にどんなことがあったとしても、それを経験して乗り越えた今の彼らだから私は好きになった。一度好きになってしまうと、なんでもっと早く気付けなかったんだろうと後悔と叱責の念に駆られますが、今の自分が今の彼らを好きになれたことがすべてなのだと受け入れるようにしています。

 

『好き』への扉

『目の前を塞いでいるのは壁じゃなくて扉なんだ』*4
って、どこかの天使が歌っていたような気がしますが、私の目の前に立ちはだかる壁が、彼らを知っていく過程で扉に変わった時、私は彼らを『好きです!』と胸を張って言えるのだと思う。

…まあ、結局何が言いたかったのかというと、光くんを好きになって色んな光くんを見て、大勢の人が発信してくれる目眩がするような量の情報を取捨選択して、私の中の光くんを作り上げてる今がとても楽しいってことです。

V6一筋だった私がなぜおじゃんぷちゃんに堕ちてしまったかは、また別のお話。

 

Twitter☞@zubujump6

*1:結成当時、一番年上の坂本くんと「伝説のジュニア・剛健コンビ」だった剛くんはなにかとぶつかることがあった。

*2:2007年コンサート「Voyager」の初日MCで結婚を発表。

*3:演技のお仕事に一生懸命だった2006年あたりから、アイドルと俳優のバランスがうまく取れない時期があった。

*4:Hey!Say!7『ただ前へ』の歌詞。山田くんのソロパート。